寝具のダニやカビをどうする?
寝具につくダニやカビは健康の大敵です。
特に自分や家族がハウスダストやダニアレルギーを持っているとさらに深刻になります。
カビもアレルギーの原因となります。
寝具はダニやカビに快適な住まい
ダニやカビが繁殖する環境というのは、十分な湿気、快適な温度、十分な栄養と酸素です。
寝具で人は1日コップ一杯の汗をかきますので湿気は十分、体温で温まった布団は温度も快適、そして人間のアカやフケは十分な栄養になります。
一般家庭で見られるダニは5種類いますが、特に寝具に入り込むダニは「チリダニ(ヒョウダニ)」と呼ばれる種類です。
人間を刺すことはありませんが、死骸やフンがアレルギーや喘息の原因となります。
退治するには「熱」と「吸引」
寝具につくダニやカビをどのように退治することができるでしょうか?
寝具にダニがついているかどうかは、アレルギーのある人なら咳が出てくるので分かります。
風邪の季節や花粉症の季節だと気が付きにくいかもしれません。
いつもと同じように掃除をしているのに咳が出てくるようなら、ダニの発生を疑ったほうが良いでしょう。
ダニの駆除は「熱を当てる」「吸い取る」ことが大切です。
布団を干して叩くだけでは十分ではありません。
ダニが死滅するには50℃以上が必要です。
天日干しでは退治できない
天日に干してもダニが布団内部に逃げてしまって退治できません。
ですから布団乾燥機、ホットカーペットを活用して、ダニを熱で退治しましょう。
ホットカーペットは最大限に加熱してダニ駆除機能を使ってその上に布団を置いて熱でダニを退治します。
布団乾燥機、ホットカーペットがない場合はどうでしょうか?
アイロンを使うことができます。
しっかりとあて布をしてアイロンを当てていきます。
ダニを表面に出すため、アイロンを使う前に1時間ほど部屋を暗くしてダニが表面で活動する環境を作ります。
残骸はしっかり吸い取ること
熱を当ててダニを退治しても安心してはいけません。
ダニの死骸やフン、卵はアレルギーの原因となるからです。
そこでしっかりと掃除機で吸い取りましょう。
専用の布団クリーナーがあれば一番良いのですが、ない場合は布団専用ノズルを購入して使いましょう。
マットレスの場合も同じように布団乾燥機をかけ、掃除機をかけましょう。
風通しのよいところに立てかけて干して湿気を取るようにしましょう。
寝具の下は通気性を確保すること
マットレスの下はどうなっているでしょうか?
スノコのようなフレームであれば通気性が良いのですが、通気性の悪い薄い板の場合はカビが生えてくる可能性が高いので注意しましょう。
また、ベッドの下が引き出しになっていて収納スペースがあるタイプもカビが生えやすいのです。
ダニに関してはホームセンターやドラッグストアに売っているダニ除けの香料、マット、スプレー、燻煙材なども効果がありますので活用しましょう。
布団も、マットレスもフローリングの上に直接おいて使うのはカビが生えやすくなります。
フローリングの間にスノコやスノコ型吸湿マット、除湿マットを挟むことで湿気がこもるのを防ぎ、カビがつきにくくなります。