「眠育(みんいく)」とは?
「寝る子は育つ」とはよく言いますが、成長期の子どもたちにとって、睡眠はとても大切です。
睡眠は、疲れから回復するだけではなく、身体の成長、脳の発達に大きな関わりがあります。
幼児の頃から睡眠障害を抱えることがあります。
自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)やコミュニケーション障害の原因ともなりますので、親の皆さんは小さなお子さんの睡眠の様子に注意を払う必要があります(「赤ちゃんの睡眠障害」を参照してください)。
広がる子どもたちの睡眠不足
日本の小学生の睡眠はこの30年間で40分減少したそうです。
小学生の3割は睡眠不足であり、中学生の半数が睡眠不足とのことなのです。
なぜ日本の小中学生は睡眠不足なのでしょうか?
それは就寝時間が遅いからです。
親や大人の影響もある
就寝時間が遅い理由は「勉強とインターネット、テレビ」です。
つまり夜更かしをしてしまっているわけですが、それは親の生活習慣とも深く関わっています。
大人もスマホで夜更かしして睡眠不足になっています。
親の意識改革も必要になっています。
現在では小学生でもスマホを持つ時代ですから、なかなか夜更かしの習慣は変えられないでしょう。
学校に来ても無気力で、授業中に昼寝をしたり、学校自体に来なかったりする不登校も睡眠不足が原因です。
睡眠の大切さを教える「眠育」が始まっている
これまで学校教育では、朝ごはんをしっかりと食べる、栄養のある食事をする「食育」の重要性が強調されていましたが、現在は「眠育」つまり「睡眠教育」を行うことによって睡眠の大切さを教える小中学校、高校が増えてきました。
「人はなぜ眠るのか」ということを根本的なところから教えます。
昼下がりに昼寝の時間をとる、小中学校、高校もあるようです。
「眠育」によって、学力の向上、不登校の減少などの良い結果が現れているようです。
早起きを先に意識することから
では中間試験、期末試験などの勉強で夜更かしをしなければならない時はどうすればよいのでしょうか?
その場合は、夜更かしはしないで朝早く起きて勉強したほうが効果的です。
よく「早寝早起き」と言いますが、「早起き早寝」を心がけましょう。
まず前の晩早寝しなくても早起きをしてみます。
そうすると自然に早寝できるようになります。
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