女性ホルモンと睡眠
女性特有のもので、まさに女性を女性らしくしているものが女性ホルモンでしょう。
このホルモンの絶妙なバランスと作用によって、毎日の生活リズムが刻まれています。
生活リズムの中でも大きな部分を占めているのが睡眠です。
ホルモンの量が変化するとリズムも変化し、必然的に睡眠の内容や質も変化しています。
数十年影響し続ける
女性ホルモンは思春期から更年期までの数十年間にわたり多くの働きをしています。
年代年代でホルモンが増減して、それに応じて周期的な波のようなリズムが作り出されていきます。
排卵や月経などの性周期は女性ホルモンに促されて起きています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスにより周期が制御されていて、これらは睡眠に大きな影響を及ぼします。
そのうち、プロゲステロンは睡眠の質を低下させることが分かっていますが、このホルモンは排卵から月経にかけて最も多く分泌されます。
ですから月経前は睡眠の質が悪くなり、時間的には十分に眠っていても、深く眠れていないことになります。
人によっては一時的に不眠症になりますし、一応眠れている人でも深い睡眠が取れていないので日中に眠気が取れなかったりイライラしたり頭痛になったり、不調を経験することがあります。
症状が重たい場合
さらに倦怠感が強くて起き上がれないこともあるかもしれません。
起き上がれないで日中休んでいると、睡眠のリズムが狂いやすくなりますね。
日中に寝ているため、夜になっても眠気が訪れずに就寝が遅くなりがちになるからです。
更年期には、発汗やのぼせや肩こりなどの更年期障害を経験します。
睡眠についても寝付きが悪くなったり、眠っている途中で目が覚めて眠れなくなったりします。
更年期障害の症状が強く出ている場合も深い睡眠を妨げることになり、このような睡眠障害を併発することがあります。
辛いなら専門医へ
お互いに影響を及ぼし合っているので、一方を改善すればもう一方も緩和していくでしょう。
症状が辛いときは、我慢しないで専門医に診てもらうようにしましょう。
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