睡眠のサイクルを知る2―レム睡眠とノンレム睡眠
60年前に発見された「2種類の眠り」
「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
睡眠には2種類あって、人はそれを交互に繰り返しているというのです。
「眠るというのはどういうことなのか」というのは人々の大昔からの疑問でした。
レム睡眠の発見は、その疑問を解決する糸口になる大発見だといわれています。この発見は1953年だといいますから、わずか60年ほど前のことです。
眠っている間にも、1日のリズムとは別の「眠りのリズム」があります。それが、交互に繰りかえされる「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」です。

レム睡眠をしているときは、眼球が起きているときのようにすばやく動いています。
人は眠るとまずこういう眼球の動きのないノンレム睡眠に入り、数十分してからレム睡眠にはいります。
これをワンセットとして、ふつうこのセットを4〜5回繰り返してから目覚めます。
ワンセット90分間の睡眠単位
このワンセットの時間はほとんどの人が約90分です。5セットで目覚めるとすると7時間30分の睡眠時間ということになります。
ここで重要なことは、このセット(睡眠単位)が同じものの繰り返しでなく、内容が変化しているということです。
眠りについてすぐの1セット目は、ノンレム睡眠の時間が長く、それに続くレムの時間がごく短くなっています。
また、脳波の状態からうかがえる眠りの深さは1セット目のノンレム睡眠のときがいちばん深くなっています。

これは「寝入りばなは泥棒に入られても分からない」という言葉の科学的説明といえるかもしれません。
脳を休めるノンレム睡眠
2セット目、3セット目と進むにしたがって、ノンレム睡眠の時間が短くなり、眠りも浅くなってきます。そのぶんレム睡眠の時間が長くなるわけです。

平均すると睡眠時間全体の中で、ノンレム睡眠が75%、レム睡眠が25%くらいだといわれています。
ノンレム睡眠のときは、脳の血流が少なくなり、体温や血圧も下がります。まさしく脳の休息タイムです。
良質の眠りをとるためには、とくに1セット目と2セット目のノンレム睡眠の深い眠りをじゃましないようにしなくてはいけません。
ストレスを解消するレム睡眠
眼球が動いているレム睡眠のときは眠りが浅く、夢を見るのはこの時間帯だといわれています。
レム睡眠の特徴は夢を見ることだけではありません。脳波の活動はむしろ起きているときよりも活発で、血圧や心拍数も上がっています。
男性は陰茎が勃起します。いわゆる「朝立ち」は最後のレム睡眠のときに目覚めるからです。
また、レム睡眠のときは、脳は活発に活動しているのに、脳と筋肉の連絡が絶たれています。
これは夢を見て動き出したりしないためだと考えられています。いわゆる「金縛り」の現象はこのときに起きます。
レム睡眠が何のためにあるのかは、まだはっきりとは分かっていませんが、昼間の出来事でいりくんだ感情の整理やストレスの解消をしていると考えられています。
浅い眠りといわれながらもレム睡眠もなくてはならない眠りなのです。
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