熟睡できる生活スタイルに改善する
夜型から朝型に切り替えるメリット
不眠症を解消するためにおすすめしたい生活スタイルの改善は、夜型から朝型への切り替えです。
あたりまえですが、夜に元気な人は朝が苦手で、午前中はぼんやりしていたりします。
慣れたらそれでも良いようにも思えますが、やはりそういう生活スタイルは、私たちに備わった自然のリズムに合いません。
学生ならそれで通すこともできますが、社会人にとっては、遅刻したり、午前中は仕事の能率が上がらないというのは、明かなマイナス評価の対象です。
仕事を持って帰って夜中にパソコンに向かったりしていると、ますます夜型パターンにはまっていきます。人は元気で興奮した脳のまま眠りにつくことはできません。
睡眠の質が落ちる明け方近くからの眠り
夜中の2時過ぎに寝ようとしても、体内時計は睡眠ホルモンのメラトニンの分泌をトーンダウンさせていく時間帯に入っています。
ふつうはそれでも眠れないことはありませんが、睡眠の質(眠りの深さ)はどうしても悪くなります。
夜型の人は朝食を抜きがちなのも、1日のリズムを狂わせる原因になっています。朝ぎりぎりまで寝ているのですが、とても朝食を食べる時間はないし、その気にもなりません。
人に備わった概日リズムや体内時計に歩調を合わせる生活パターンとはどのようなものでしょうか。
その原則は「午前中はおもに頭を使う活動をして、午後は身体を使う活動を、そして夜はゆっくりリラックスすることを心がける」ということです。
午前はクリエイティブに、午後はアクティブに
朝起きて太陽の光を浴びて、しっかり朝食をとりましょう。
これで覚醒ホルモンのセロトニンがさかんに分泌されて脳は100%活動態勢に入ります。
寝ている間に脳は休憩をとり、昨日の人間関係でもつれた感情も整理されているので、午前中はスッキリした頭でクリエイティブな仕事に取り組むには最適な状態です。
午後は打ち合わせや外回りの営業など、人間関係が絡んでくる仕事や身体を動かさなくてはいけない仕事に向いている時間帯です。
肉体的にすこし疲れるのはむしろ睡眠には好都合です。人間関係で少々ストレスがたまっても、夜にリラックスすることで寝る前には神経の緊張をほぐしておくことができます。
夜型の人はこういう生活スタイルを優等生的だとバカにする傾向がありますが、午前中にぼんやりしているのもカッコいいとはいえませんね。
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入眠できるよう夜は「リラックス」を心がける