眠りの質を高め不眠症を改善する【睡眠改善ナビ】

不眠症が及ぼす影響―心身の不調

最初にあらわれるのは「頭がスッキリしない」感じ

 

頭痛の女性不眠症で睡眠不足の日々が続くと、まず気分に影響があらわれます。

 

頭がすっきりしない、集中力がなくなる、何をしても楽しくない、イライラする、根気がなくなる―これらはどれも「脳が休憩不足の状態」だということを示しています。

 

感情のコントロールがしにくくなって、怒りっぽくなったり、涙もろくなったりすることもあります。

 

これは脳の休憩不足に加えて、脳がいろいろな感情を整理できずに乱雑さが積み重なってくるからだと考えられます。

 

身体への影響でこわいのは「免疫力の低下」

 

睡眠不足の身体への影響は、自覚症状としては、疲れやすさ、肩こり、頭痛などがありますが、もっとこわいのは自覚症状のない「免疫力の低下」です。

 

寝不足が続くと風邪をひきやすくなったり、ニキビができたりするのは、免疫力が低下しているからです。

 

膀胱炎やカンジダになったことのある人は再発することがあります。

 

免疫力が下がるともともと弱かったところにまず出てくるので、持病が再発するリスクが高くなるのです。

 

風邪以外の感染症に対する抵抗力も弱くなります。

 

さらには、ガン細胞を攻撃する免疫機能も低下していると考えなければなりません。

 

また、最近、国の衛生機関では、睡眠不足が生活習慣病になるリスクを高めると指摘しています。

 

肥満や運動不足、お酒の飲みすぎ、喫煙などと並んで、睡眠不足が高血圧や糖尿病、狭心症、脳卒中の要因になっているというのです。

 

ホルモンバランスの乱れや自律神経の失調は、睡眠不足と「ニワトリと卵」の関係にあります。つまりどちらが先ともいえるのです。

 

睡眠不足が原因で自律神経が失調することがあるし、ホルモンバランスや自律神経の乱れが睡眠不足の原因になることもあります。

 

うつ病と不眠症もやはりどちらがどちらの原因にもなる病気です。

 

睡眠不足が起こした大事故

 

アメリカのスリーマイル島の原発事故やスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故は、関係する作業員の睡眠不足によるミスが要因の1つだったといわれています。

 

睡眠不足は注意力を散漫にするだけでなく、どんなに緊張する場面でも突然の瞬間的な居眠り(マイクロスリープ) を引き起こすことがあります。

 

交通機関の運転手などがマイクロスリープにおちいるのは考えるだけでも恐ろしいことですが、個人の車の運転でも命にかかわる事故につながりかねません。

 

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不眠症と生活スタイルの関係