よく運動するとぐっすり眠れるのはなぜ
よく動き回った日の夜はスッと眠りについて、朝までぐっすり眠れる経験はだれでもあると思います。
経験上、十分疲れたのだから、よく眠れるのは当たり前だと思っているかもしれません。
では、活動的だった日やよく運動した日の夜はぐっすり眠れるのはどうしてなのでしょうか。
疲労を回復するため
睡眠の目的から考えてみれば分かりやすいと思います。
なぜ眠るのかといえば、一日使った脳や身体にたまった疲労を回復するためですね。
繰り返し活動的に生活し続けるには、人間として越えてはならない限界を越えないよう自動的に機能しているからです。
現代人はアンバランスに疲れている
現代人は、頭脳はよく働かせるものの、身体はあまり動かさないで生活できるようになっています。
つまり、脳の疲れ具合と身体の疲れ具合にギャップがあると言えます。
この状態では睡眠の質は低下してしまいますから、もっと身体のほうを疲れさせることが必要なのです。
それでライフサイクルの中に運動する時間を入れることが大切になってきます。
よく運動するとこんなメリットが
実は、たまに身体をよく動かす日があっても睡眠の改善にはあまり効果はないと言われています。
しかし、習慣的かつ継続的に運動をすると寝つきが改善され、中途覚醒(夜中に目が覚めること)がなくなります。
本来、人間は身体も頭も一日よく使っていれば、夜にはぐっすり眠れるようにできています。
ですから、日中のうちに、特に午後から夕方にかけてはアクティブに過ごすのが良いでしょう。
そうすると体温が高めることができて、体温が低下していく夜に向けて、入眠の理想的な流れを作ることができます。
運動するのに適切な時間帯は
いつ運動するとよいか、さまざまな意見があります。
運動するのは結論から言っていつでも効果があります。
もし脂肪を減らしたい場合は朝食前、食事前の運動が良いでしょう。
食事前は血糖値が低いので、運動のエネルギーは血中の糖分ではなくて体内に蓄積されている脂肪を使うことになります。
ですからダイエットには食前の運動がお勧めです。
とくに朝食前は交感神経の活動が活発なので消費エネルギーが増大します。
ただし空腹時には貧血やめまいを起こしやすいので注意しましょう。
バナナなどの軽食を取ってから運動することもおすすめです。
朝食前は起床したばかりなので筋肉が固く、頭もはっきり起きていないため、怪我のリスクもあります。
十分なストレッチをしてから運動するようにしましょう。
食後の運動はどうか
食後は血糖値が上がるので有酸素運動によって血糖値を消費するため脂肪が身体に溜まりにくくなります。
また筋トレなどの無酸素運動は特に夕食後が効果的です。
血糖値が高い方、糖尿病の方は食後の運動は血糖値の急激な増加を防ぐことができるのでお勧めです。
食後は食後ですぐに運動を開始すると血液が胃腸に集まっているため心臓に負担がかかること、また消化の妨げになりますので食後30分〜1時間以降に運動を開始するようにしましょう。
夜に運動しないようにしましょう
夕食後の運動は効果的ですが、夜の激しい運動は避けるようにしましょう。
運動によって交感神経が刺激され、身体が覚醒するため眠れなくなります。
夜は副交感神経が働くことでリラックスして体温が自然に低下していきます。
このことが熟睡には不可欠だからです。
副交感神経が働くようになるには2時間位かかりますので、睡眠の3時間前には運動を終えるようにしましょう。夜21時過ぎであれば、軽いストレッチにとどめましょう。
運動を午前中にするのも良く、頭がスッキリとして集中力がアップします。
頭を使うことは午前中のうちが最適ですから、その前に身体を動かす習慣を組み入れると良いかもしれません。
よく運動するとよく眠れるだけではありません。
サーカディアンリズム(概日リズム)が整えられて、早寝早起き型へとシフトしていくというメリットもあります。
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