不眠症と更年期障害・逆流性食道炎の関係
更年期障害
女性は閉経の前後の40代の後半から50代にかけて、女性ホルモンの分泌が急激に減って、体内のホルモンバランスが大きく変わります。
この急激な変化は自律神経の失調を招くことが多く、それによって更年期障害といわれるさまざまな症状がでてきます。
不眠もよくみられる更年期障害のひとつです。
体内時計はホルモンの分泌をコントロールすることで覚醒や睡眠をうながしますが、ホルモンバランスが乱れると体内時計も狂いがちになります。
更年期障害の頭痛、肩こり、気分の落ち込みなども不眠の原因になります。
また、更年期障害は本人にはつらい症状がいろいろでますが、家族などの周囲の理解がなかなか得られない病気です。
そのためにつらいのをガマンしながら普段どおりに家事をしなければならないことが多く、それがストレスをつのらせて不眠につながることもあります。
逆流性食道炎
食べすぎたときなどにおきる胸焼けは、過剰に分泌された胃酸が食道に逆流して、食道が悲鳴をあげている状態です。
これが日常的におきてしまうと、強い胃酸で食道が炎症を起こします。
これが逆流性食道炎で、とくに横になっているときにおきやすく、睡眠中なら目が覚めてしまいます。
逆流性食道炎は病院で治療する必要がある病気ですが、ふだんの注意事項としては食べ過ぎないことと、特に食後すぐに横にならないことが大切です。
逆流性食道炎以外にも、胃炎や胃潰瘍の不快感や痛みも安眠のさまたげになります。
むずむず脚症候群
「むずむず脚症候群」というのは耳慣れない病名だと思いますが、布団に入って眠ろうとしているときに、脚がムズムズしてきて眠れない病気です。
動かさないと気持ち悪く、しょっちゅう脚を動かすのでなかなか寝つけません。
眠っているときに脚がムズムズして目が覚めることもあります。
むずむず脚症候群は鉄分や葉酸が欠乏すると起きやすいといわれていますが、原因はよく分かっていません。
50代以上に多い病気で、かなり進んだ糖尿病によく見られます。
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不眠症とうつ病・精神障害の関係