高照度光療法

睡眠リズムを正常に戻す高照度光療法

高照度光療法とは、光を使った睡眠障害の治療法です。

 

人間は生き物ですから体の中では様々な生理作用がつねに働いています。

 

そのような生体の周期やリズムに強い光が影響を及ぼすことが分かっています。

 

朝の光を浴びると気持ちがいいですし、一日の生体リズムがこのときにリセットされます。

 

睡眠障害の原因の一つは生体リズムが狂っていることにありますが、太陽のような強い光を浴びることで正常にすることができます。

 

とくに忙しいビジネスマンは、不規則な生活を続けることが多いので、生体リズムもしくは“体内時計”が正常に働かなくなったり、自分の寝たい時間に眠れなかったりします。

 

これが進行すると概日リズム睡眠障害という状態になります。

 

概日リズム睡眠障害とは

 

概日リズム睡眠障害は、睡眠相後退症候群時差症候群交代勤務睡眠障害の3つに分類できます。

 

時差症候群とは、あの時差ボケのことです。

 

交代勤務睡眠障害は夜勤やシフト勤務の方が患う睡眠障害です。

 

睡眠相後退症候群は、適切な時間に就寝・起床するのが困難になる病気です。

 

横になっていても入眠は明け方くらいになり、朝の起床は自力ではきわめて困難で、無理矢理起こしても午前中はほとんど活動できない状態です。

 

しかし午後になるとすっかり目が覚めるのです。

 

強い光がどのように作用するのか

 

光を浴びることによってどんな作用があるのでしょうか。

 

太陽の光といっても、朝日日中夕日と光の種類が異なります。

 

朝日を浴びると生体リズムが前倒しになることが分かっています。

 

例えば、早起きで夜は早く寝るようになっていきます。

 

一方、夕日を浴びると生体リズムは後ろ倒しになることが分かっています。

 

夜遅くまで起きていられるようになります。

 

この光の作用を利用して概日リズム睡眠障害の治療を行なうことができます。

 

2500ルクスの光

 

通常の照明ではなく、太陽の光かそれに近い人工の照明を使用して、2500ルクス以上の高照度光を浴びせます。

 

そうすると生体リズムのほうが光に合わせるようになり、正常な時間帯に睡眠ができるようになるわけですね。

 

働いているために生活リズムが崩れてしまうのは是非とも避けたいですが、もし崩れてしまったらこのような治療法があるということを覚えておきましょう。

 

 

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