高血圧と不眠症の関係
不眠症と血圧とは何か関係があるのでしょうか。
ある調査では、高血圧症の人のうち不眠症を抱えている人の割合が約48%だということが判っています。
その因果関係はまだはっきりと判っていませんが、睡眠時無呼吸症候群の可能性や血圧の薬の影響が指摘されています。
血圧が下がらないと
正常な場合でも血圧は一日のうちで高いときと低いときがあります。
主に活動をしている日中は、血圧を高めに保つことによって様々なことに対応することができるようにしています。
逆に、夜になると睡眠の状態に入りやすいように血圧は低めになっていきます。
不眠症になると眠れないだけでなく、身体が活動モードになっているために、血圧が低くならないままとなります。
高めの状態は朝になっても続いて、一日そのまま高い状態で過ごすことになります。
高血圧が続くと血管に負担が掛かり続けることになり、血管が傷つきやすく望ましくない状態です。
精神的なストレス
それに加えて、精神的な要素も血圧に影響を与えることも分かっています。
不眠症のために眠れないという「思い」からくるストレスが影響していると考えられます。
ですから眠れないことを気にし過ぎないようにすることが大切です。
高血圧のままでは眠れない
血圧を自動的に調整しているのは交感神経ですが、朝の起床から交感神経が働いて作用します。
正常なリズムの場合、夜になると副交感神経(神経を落ち着かせる)が働いて、睡眠に備えてくれるわけです。
しかし血圧が高い人は、高いままで夜を迎え床に入ることになります。
血圧が低くなればスムーズに眠れるものの、不眠などでストレスがたまっていると、布団に入っても全然眠れなくなると思います。
高血圧症の薬の副作用のために眠れないということは、実際にどのように影響しているかは未解明ですが、感覚的には理解できるものかもしれません。
睡眠と血圧は深い関係があることが分かります。
全身を巡る血液が身体のコンディションを左右し、睡眠機能とも影響し合う関係であることは確かです。
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