不眠症とストレスの関係
ストレスとは心に「外から加わる力」のことです
不眠症ともっとも関係が深いのがストレスです。
ストレスは元々は材料工学の用語で、「外から加わった力」を意味しています。
「この鉄骨は1平方センチあたり何キログラムまでのストレスに耐えられる」などと使われていたのでしょうね。
それが医学に応用されて「ストレス学説」が有名になって、現在ではもっぱら「人間の心身に影響をあたえる環境や外からの力」の意味で使われています。
「暑い」とか「寒い」、「痛い」というのもストレスです。
ですから「暑くて眠れない」というのもストレスで眠れないうちのひとつですが、ふつうはストレスというと精神的な圧力のことをさします。
本人が気がついていない「心のお荷物」も不眠の原因
この精神的なストレスにも、来月の家賃の支払いをどうしようというような理由のはっきりした心配事と、本人が意識していない「心のお荷物」があります。
例えば、来週から夫のお母さん、つまりお姑さんが泊まりにくると決まってからなかなか眠れない、という状況があるとしましょう。
これが自他ともに認める仲のわるい嫁姑だとすると、眠れない理由はお嫁さんにとっては出どころのはっきりしたストレスです。
しかし「私お義母さん大好き」と言っているし自分でもそう思っているつもりのお嫁さんにとっては、眠れないこととお義母さんが泊まりくることはなかなか結びつきません。
意識しているストレスと意識していないストレスは、どちらも不眠の原因になりますが、意識していない、つまり本人が気づいていない心のお荷物の方が当然対処が難しくなります。
ストレスの心身への影響
肉体的なストレスも精神的なストレスも心身にさまざまな影響を与えます。
ストレスの最初の影響は、心拍数と血圧の上昇です。
ストレスのある状況が長びくと、消化器官に潰瘍ができる、免疫機能が低下する、自律神経が失調する、注意力・集中力が低下するなど、重大な影響がでてきます。
寝つきにくくなったり、眠りが浅くなる、夜中に目が覚めるなどの不眠症の症状がでてくるのもそのひとつです。
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