夜、ぐっすり眠りたいと思ってもベッドに入ってからなかなか寝付けなかったり、すぐ目が覚めてしまったりするという状態が続いていますか。
朝起きても、寝た気がしないように感じることや、日中頭がボーっとしていることが多いですか。
もしそうであれば、「不眠症」や「睡眠障害」かもしれません。
不眠症に悩んでいる人はどれくらいいるの?
ある統計によれば、日本では全国民の約20%が不眠を訴えています。
日本の人口を1億人とすると2400万人もの日本人が不眠症であるといえます。これはかなり大きな数字です。
60歳よりも上の世代では30%近くが不眠症であるとのことです。そして、全体の3〜5%の人が睡眠薬を飲んでいると言われています。
年代や性別によっても、不眠症の割合は違ってきますが、一般に男性よりは女性のほうが不眠症の割合が高いようです。
成人以上の年代平均で男性の不眠症発症率が17.3%なのに対して、女性は21.5%です。
女性の場合、女性ホルモンの作用が睡眠に大きく影響を与えることが原因とされています。
女性ホルモンはバランスを崩しやすく、ストレスの影響も受けやすいため、不眠状態へつながりやすくなります。特に月経前には不眠になりやすいようです。
20代になると生理周期が規則的になっていくため、女性ホルモンが活発になります。
それで、例外的に20代男性よりも女性の不眠症の割合がはるかに高くなっているようです。
また、更年期になるとエストロゲンが急激に減少していき、さらにホルモンバランスが崩れていくため、この時期にも睡眠障害になることがあります。
女性は男性の2倍うつ病になりやすいこと、女性の方が幸福を感じるホルモンであるセロトニンが減少しやすいことも女性の不眠症の割合の高さと関係があります。
さらに人口率を見ていくと、60代を過ぎると男女ともに不眠症の割合が急速に高くなっています。
これは、体力の低下、脳の機能障害、生活のリズムの変化などに起因しています。
とくに仕事を引退した後、人付き合いや外出の頻度が減少していく傾向にあるため、体の様々な機能が衰えていくスピードが加速してしまいます。
老化が睡眠に及ぼす影響は大きい、ということをグラフが示していると言えるでしょう。
さらに、働き盛りの世代、30代、40代は、比較的割合が低いのですが、ストレスの影響も見過ごせません。
仕事によるプレッシャーや残業、生活習慣の悪循環で睡眠負債を抱えてしまうビジネスマンが多いようです。
他にも、女性の場合、育児などで、十分な睡眠をとれなくなると育児ノイローゼの危険があることなど、さまざまな影響を受ける年代でもあります。
その意味で、多くの読者のみなさんが当てはまるであろう働き盛りの世代でも、不眠症の原因になる要素を取り除き、十分な睡眠をとれるようにする環境作りが大切です。
さまざまな身近な睡眠改善の対策もありますので、ぜひ取り入れてみてください。
本サイトの趣旨
このサイトでは、あなたの症状が不眠症にあたるのか、という不眠症の定義から、そのさまざまな原因や、すぐに取り組むことができる具体的な対策法まで、ご紹介していきます。
専門性の高い医学的な情報も含みますが、できるだけ具体的な例や数字、たとえ話なども使いながら、わかりやすく説明していきたいと思います。
不眠症や睡眠障害に関しては、インターネットで調べても、専門的な難しい話が多く、一般の方には理解しにくいものも多いと思います。
ですから、このサイトでは、できるだけわかりやすく、理解しやすい説明を意識していきます。
また、テーマ別のわかりやすい構成になるように工夫していますので、必要なところから読み進めていってください。
そして、あなたの睡眠改善に、少しでも役立てていただければ幸いです。
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